今回は“もののついで”に行った“インチキ山行”を紹介させていただこう。
この高照寺山は山口県の岩国にある、山頂まで全く歩かなくても行ける標高645mの山で、付近の国道437号を通った際に気になっていた山である。
取り付きは、玖珂から国道437号線を大畠に向けて南下していくと、周東町祖生あたりに「高照寺山」を示す標識があるので、それに従って左折する。
左折後進む道は細いが、これが一応県道(115号線)で、対向車が来ないことを祈りつつ走れば、瀬戸内海沿いの通津まで抜けられるようだ。
ということは通津からでも高照寺山にアプローチできる、ということでもある。
県道115号線を進む。
割と道路環境の良い山口県だと、かなり悪路の分類に入る。
道は当然ながらドンドンと勾配を増して山を登って行く。やがて通津方面へ繋がっていく県道と別れて、山頂への道を進むと道路状況はさらに悪化していく。
パラグライダー発着場への分岐を過ぎるとさらに道は狭まって、そこから山頂までの約800mの区間は、完全に離合不能な狭路が終点まで続く。
山頂直下の道はこんな感じ。
道幅が狭い上に、両サイドの雑木・雑草が伸びたい放題、落ち葉も落ち放題。
それでもどうにか、往路は無事幸運に恵まれ、対向車に会うことなく、全く歩くこともなく山頂に到着。
高照寺山山頂。
この日はあまり良い天気ではなくて、鉛色の空のもと展望も全く効かない残念な状況。
山頂はとても開放感があった。
ここまで狭い狭いと思いながら走ってきたので、解放感はそのせいもあるかもしれない。
山頂にそびえる通信施設。
携帯電話会社なのかTVなのかはわからない。
玖西盆地が霞んで見えている。
昔、私が子供の頃、親父がよく”山口県に行く時は弁当忘れても傘忘れるな”と言っていた。
山口県が特別雨が多いわけでもなかろうから、広島とか岡山が降らないということなんだろう。
久々にカシミールを使ってみた。
竜ヶ岳の下を山陽自動車道が通っている。
稜線沿いに建つアンテナ群。
沢山の通信設備がここにはあります。
こちらもカシミールで補足。
海が見えればさぞ綺麗なことでしょう。
同じくカシミール画像でフォロー。
かろうじて「岩国センチュリーゴルフクラブ」が見えるが、瀬戸内海の方に目をやると視界は真っ白。
岩国センチュリーゴルフクラブを拡大。
二度と通りたくない道だが、残念なことに同じ道を下るしか方法はない。
往路と違って復路は幸運に見放され、山頂直下で対抗してくる車に遭遇。1台ギリギリの道を私が300mくらいバックして離合。これには参った。
パラグライダーの発着場があるので、愛好家の車両が割と通るのである。
今日のおさらい
1.高照寺山は自動車でも山頂に行くことができますが、道路は狭く対向車に注意が必要です。
特に山頂直下の800mの区間はひどすぎます。運転に自信の無い方にはオススメできません。
2.天気の良い日に行きましょう。運転に苦労しても展望が悪ければ苦労は報われません。
3.道路は狭いだけでなく荒れています。カウンタックでは山頂まで行けません。
尾張旭市ではなく岩国市ですから、多分車の修理代は出ません。
傷が気になるような車では、行かない方が賢明です。