神ノ倉山を下ると、次は向かい側の荒谷山に行く。
こちらも山頂近くまで車で行くことができる山で、時期には雲海を見にくる人が一定数いる山のようだ。
1月は週末毎に雪や雨が降ったりの悪天候が続いて、出かける意欲が低下していたが、2月の半ばくらいから幾分季節も進んできた感じがする。


荒谷山も麓に付加体の岩石の露頭がみられる

地質図では、荒谷山は付加体と花崗岩や安山岩などが複雑に入り組む感じの構成。


緑色っぽい、素人目にも火成岩ではない岩石の露頭

神ノ倉山と同様に、荒谷山の麓付近には玄武岩が低温高圧の変成を受けた岩があるのかもしれない。


これは花崗岩の露頭

中腹あたりから花崗岩の露出が目立つようになってくる。


接近して近くから露頭を見てみよう

我々地元の者は日常普通の光景として別段気にしていないが、こんなに簡単身近に深成岩がみられるのは、ある意味他県の方々には考えにくいことなのでは、とふと思う。


岩相の画像をAIで解析してもらうと、やはり花崗岩だという

山中は携帯の電波が弱い場所なので、AIからの返答が遅いのだが、であるならば白亜紀後期8,000~9,000万年前の山陽帯の花崗岩に相違ない。


荒谷山のテイクオフポイントに到着

パラグライダーのテイクオフ場だが、居たのは私同様に展望目的の数名のみ。


綺麗に整備されているのには感心する

雲海を見られるスポットとして知られたのが影響しているのだろう。
山の上で谷下から風が吹きあがってくるので、無風の状況とは違って体感温度は寒くなる。
もちろん、この吹きあがってくる風があればこそ、パラグライダーで飛ぶには好条件なのだろうが。


眼下の谷(安佐北区白木町井原)

三篠川沿いの谷あいに県道37号と芸備線が並行して通る。


先刻までいた神ノ倉山

三篠川を挟んで向かい合う山だが、荒谷山の方が高いので、俯瞰する形になる。


白木山

この角度から見ることのできる場所は少ないと思われる。


荒谷山からの大土山

白亜紀後期8,000~9,000万年前の流紋岩の山。


左・カンノ木山、右・鷹ノ巣山

どちらも流紋岩主体の地質の山々。


中央・金明山

金明山のすぐ手前に鎌倉寺山の稜線が見える。天候が良くないので右奥の東広島方面は霞んでいる。


少し先まで林道を行ってみよう

テイクオフポイントで舗装は途切れるが、林道はさらに続いているので、少し歩いて先まで行ってみよう。


堆積岩が風化したとみられる斜面。

AIは画像解析して「マサ土ではない」と強く主張したので、花崗岩ではないようだ。


おそらくペルム紀の砂岩が変成を受けた岩石と思われる

ペルム紀の海底の砂岩が変成作用を受けた”超丹波帯”の付加体だという。
AIがいうには、約2億5,000万年前、大陸の縁に近い海底の扇状地のような場所で、大陸から流れ出た土砂が濁流となって海底に流れ込み堆積したものではないか、とのこと。

林道はまだ先に続いているが、積雪があるのと時間的な理由で、今回はここまでにしておく。
林道を下って、三篠川の右岸沿いの狭い道を通って、露頭を観察してみる。


明らかに付加体と思われる緑色っぽい岩石の露頭がある

地質図によると芸備線の志和口駅と井原市駅の間の区間では、三篠川の両岸に付加体の地質がある。


ペルム紀中期~後期の海底由来の岩石

やはり海洋プレート上で運ばれ、ユーラシアプレートの下に沈み込む際に削ぎ落されて付加体となった、約2億5,000万年前の岩石。
もちろん、まだ日本列島は島ではなく、大陸の端っこにあった頃の話。


ペルム紀の海底火山ないしは海山由来のものらしい

AIの画像解析と露頭の場所との分析によれば、ペルム紀の海底火山ないしは海山由来の玄武岩が、付加体となって地下の圧力や熱で変成を受け、緑色の岩石となったものとのこと。
AIはしばしば間違う(私でも気づくようなレベルで)のだが、専門的な部分はド素人の私よりは詳しいのだろうとは思う。

投稿者 Gussan