付加体(ふかたい)とは、海洋プレートが海溝で大陸プレートの下に沈み込む際に、海洋プレートの上の堆積物がはぎ取られ、陸側に付加したもの。
日本列島の多くの部分はこの付加体からなる、といわれている。
付加体を大まかに表現するなら”地球規模の巨大な「塵取り」が、海の底のガラクタを大陸の縁にギュウギュウに押し付けたもの”。
1. プレートは「動くベルトコンベア」
まず、海の底(海洋プレート)を、遠くの沖合から大陸に向かって動く巨大なベルトコンベアだと想像してほしい。このコンベアの上には、いろんなものが乗っている。
・深海の泥や砂、プランクトンの死骸(のちのチャートや泥岩や砂岩)
・遠くの海で噴火した海底火山や海山(のちの緑色片岩)
・海底火山の頂上に育ったサンゴ礁(のちの秋吉台や平尾台などの石灰岩)
これらは数億年かけて、プレートの上でゆっくりと大陸の方へ運ばれてくる。
2. 「塵取り」で削ぎ落とされる
コンベア(海洋プレート)が大陸(大陸プレート)の下に沈み込もうとする時、コンベアの上の荷物はどうなるでしょう。プレートは地下深くへ沈んでいけますが、その上に乗っていた岩石や泥は大きすぎて、入り口で「ガリガリ」と削ぎ落とされる。
これが「付加(ふか)」。
大陸の縁という「塵取り」に、海の底のガラクタがどんどん溜まっていく様子をイメージしてほしい。
3. 「ミルクレープ」のように重なる
削ぎ落とされた岩石たちは、後から来るものに次々と押し出され、何層にも重なり、凄まじい圧力で圧縮される。
古いものは上へ、新しいものは下へ。 次から次へと新しいものが下に潜り込みながら押し付けられるため、断面で見ると「ミルクレープ」のような層状の構造になる。
そして、ぐちゃぐちゃに混ざる(メランジュ)。
結論:日本列島は「付加体」でできている
日本列島の土台の大部分は、こうして「海から届いた寄せ集め」を継ぎ足して作られた。
