どんどの滝を見た後、国道486号・国道184号と進んで世羅に向かう。
昨年秋に行った山田川の魚切に、滝周辺が藪化してしまう前に行っておきたいと思っていたのだ。
世羅から国道432号を進んで、世羅町伊尾から例の険道56号へと進む。
ちなみに、世羅町は「世羅台地」といわれるように周辺市町村より標高が高い地域。それとの地勢的な関係は私にはわからないが、不思議と滝が少ないのが世羅町である。
その、滝が少ない中での貴重な存在である魚切は、芦田川支流の山田川にあり、世羅町でも合併前の旧甲山町に位置している。
山田川沿いの県道56号線は離合不能な狭さのまさに険道だが、こんな雨の日にここに来るのは私のような滝バカくらいのものだと信じて進む。
今回は下流側から来たので、いきなりこの滝。
道路からも一応見えるが、道路からでは障害物多し。
ドライブスルー滝になる為には大掛かりな伐採が必要だ。
昨年初めてここを訪れて以降、ネットなどで調べた限りでは、ここは魚切谷と呼ばれているらしい。
そして肝心の魚切とか魚切の滝とか呼ばれている滝についてだが、魚切谷には一の滝から三の滝まであるらしい。
とすると、一番下流にあるこの最大の滝が三の滝で、三つの滝を総称して魚切と称するのではあるまいか。
あくまでも私の意見だが、ほぼ間違いないと確信しているので、その前提で話を進めよう。
やはり藪の無い時期に来たのは正解で、斜面の状況がよくわかるので、ガードレールを跨ぐと簡単に河原に降りることが出来た。
そして今回ついに滝の前に来た。
落差より幅の広さが特徴で、水量豊富でなかなか見応えがある。
先ほど「簡単に・・・」と述べたが、生憎の天気だったこともあり、濡れた笹の中を通ったせいでズボンが濡れてしまっている。
帰宅後のズボンの汚れの言い訳(・ε・`*) … を考えながら絶好のスポットを探す。
少し離れた所の岩の上から撮っているのだ。
流れ落ちた水は、大きな淵を形成してさらに下流に向かって流れていく。
折角なのでもっと近くに行ってみよう。
最大限接近してみる。
近くで撮影するには、この滝の横幅は広過ぎるようである。
落差はせいぜい5~7mといったところか。
滝の上に見えているガードレールは険道56号線だ。
気が済むまで撮ったら戻りましょう。
さらに衣服が濡れてしまったが、幸い汚れの程度は軽微だった。
道路に戻ると、上流側に向かって歩き、ある筈の「二の滝」を探す。
駐車スペースが限られているので、いちいち車で移動しにくいのだ。
幸い、100mも行かないうちに瀑音が聞こえ、樹間から滝が確認できた。
この角度からのみしか見るのは難しそうだ。
この時期だからこそ簡単に見つけることが出来たが、夏場だと瀑音は聞こえても道路からでは全く樹間に滝を見ることが出来ないだろう。
一旦車に戻って一番上流にある一の滝まで行く。
一の滝付近は車を止めるスペースがある。
そのスペースは2台程度なら駐車可能。
他は駐車どころか離合困難な未改良区間が続く。
一の滝から300mあまりの間に3つの滝が連続するので、一の滝横のスペースに車を置き、徒歩で川沿いを下流に向かって散策するのがベターといえそうだ。
一の滝
これも小ぶりな滝だが、一応地形図にマーク表記はある。
道路から見るには若干障害物あり。だがこの一の滝は除去する鎌や鋸があれば立派な「ドライブスルー滝」と化す。
これで滝は一通り見たので、別迫方面に向かって車を進める。
幸い滝バカは私だけだったようなので、今回は全く対向車に会うことなく険道区間を通過出来た。