雲仙
今回は温泉とミヤマキリシマを目当てに、はるばる長崎県の雲仙まで遠征している。
前日は生憎の雨でロクな散策が出来なかったが、なんとか雨も上がってくれたので仁田峠に行ってみよう。
もっとも前日の時点で既にロープウェイが運休との情報があったので、徒歩で行ける範囲で楽しむ他ない。
仁田峠循環道路を進んでいくが、ガスで全く視界が効かない。
ゲートの入口のオジサンも、ロープウェイは動くかもしれないが、こればかりはコンディション次第と言っていた。
駐車場に着き、徒歩で散策を始める。デジカメ時刻 9:04
駐車場から既にいきなり極彩色の花が迎えてくれる。
私は既に感動の極致に陥って興奮しているのだ。
美しいものを見て、これほどまでに心が揺さぶられたのはいつ以来だろうか?
とにかく”綺麗”というしか言葉がない。
雲仙には過去4~5回来ている私だが、いずれも温泉目当てばかりで、この時期の仁田峠には来たことがなかった。
雲仙の魅力を半分も味わっていなかったということだ。
20代の頃は、かつて有料だった仁田峠循環道路の通行料金770円をケチって、仁田峠をパスするという信じがたい愚を犯してさえいる。
これで天気が良かったら、さらに素晴らしいものに会えるのだろうか?
これは必ずまた来なければなるまいのと思いを強くする。
駐車場とロープウェイ乗り場の間の花を撮りまくる。
登山姿の人達も沢山いるが、私たちは遠路帰らなければならない身なので、徒歩で普賢岳まで行くような時間的ゆとりが今回はない。
やはりロープウェイは運休している。
ひんやりした風がかなりな勢いで下から吹き上げてくるので寒い。
どうも私は九州のロープウェイには縁がないらしい。
阿蘇のロープウェイも噴火や悪天候でことごとく運休(一度も乗る機会を得ず)だったし、今回の雲仙も然り。
仕方がないので駐車場に引き返すしかない。
山に登れなかったのは残念ではあるが、初見のミヤマキリシマを見ることが出来たので個人的には大満足ではある。
雲仙地獄に寄る。デジカメ時刻 9:49
実は前日も来ているのだが、雨がジャンジャン降っていたので散々な散策になったのだった。
お糸地獄
雨が降っていないだけ、前日よりはるかにマシ。
前回、2011年に来た時も雨に遭っている。
あの時は直前に東日本大震災が起き、行き過ぎた不可思議極まる自粛ムードで、遠く離れた長崎の観光地の客が少なくなっていた。
ちなみにだが、噴気に触れると銀製のアクセサリーなんかは変色してしまう。
噴気に含まれる硫黄の成分のせいかもしれない。
中国地方や四国では味わえない雰囲気。
九州ならではの火山の光景を味わえた。
雲仙を後にして山を下って島原半島北側の諫早湾沿いに出る。
諫早湾の向こうに多良岳連峰。
”諫早湾干拓堤防道路”を通って対岸に渡り、国道207号線を鹿島に向かって北上する。
祐徳稲荷神社 デジカメ時刻 13:30
たまたまだが、思いがけず祐徳稲荷に中村勘九郎さんが来ていて、丁度帰路につく車内から勘九郎さんが手を振る場面に遭遇できた。
鹿島から武雄、武雄からは一路高速で広島に向かって進むのみ。
関門橋。デジカメ時刻 17:30
後は山陽自動車道を広島に向かって走る。
天候がイマイチではあったが、温泉と花が堪能出来てとりあえずは良かった。