虫居谷のミツマタ
県道29号線を豊栄方面に走って、民家が途切れ山あいに進んで行くと「みつまた群生地」を示す案内がある。
県道から左手への細い道に折れ、数百m進むと虫居谷(むしだに)のミツマタ群生地がある。
付近の道は離合困難なほどに細く、天気が良くて人出が多いと逆にヤバい状況もありうる。
数台分しかない駐車スペースにとりあえず車を置く。
楮(こうぞ)と並んで古来より和紙の原料になる木で、今も紙幣に使われているということは私もわきまえている。
戦後まもなく植えられたもの(当然和紙の原料として)が、時代の流れとともに放置されたものが増殖して、今日のような群生地となったものらしい。
地元の有志の人たちが、手作りの橋を架けたり周辺整備をして、今やこの時期の名所の一つとなった。
ここに来たのは実に4年ぶりである。
花を見て回るゆとりが欲しいなあ・・・と思いながら、いつの間にか数年が経過してしまっている。
仕事に追われる日常と、その中のわずかな休日が雨で空しいものにされていくというのが今の現実。
「今年こそは」と思って地道に頑張っていきたいものだ。