この日は天気も良く、出かけるチャンスにも恵まれた。
この際なので、以前から気になっていた滝に行ってみよう。
気になっていた滝は、鳥取県の日南町上萩山・木谷川にあるおおきりという滝である。
日南町は鳥取県でも我が広島県に一番近い所に位置しており、これまでも私はいくつか日南町の滝は見てきたわけだが、このおおきりという滝をネットで調べてみたところ
1.カーブミラーが目印(御来光の滝みたいだ・・・)
2.道路からは見えない
3.急斜面を降りていかなくてはならない
4.付近には駐車スペースがない
以上のことがわかっている。
特に3については、瀑音が聞こえているのに降りていく箇所がわからず、撤退した方もいるようだ。
ならば周囲が藪と化す前に行かなければ、滝へのアプローチが難しいかもしれない。
前置きが長くなったが、そういう訳でおおきりに行くことにしたわけだ。
GWにも関わらず閑散としている中国自動車道を東城インターまで走り、国道314号・奥日野基幹林道・県道11号・国道183号と進み、日南町多里から県道106号に進む。
県道106号を峠を越えて下った先から、木谷川沿いに左折、狭い道を進んで行く。
目指すカーブミラーに到着。デジカメ時刻12:15。
御来光の滝だったら、カーブミラーからかなり歩かないと谷底に着かない。
ここの場合は既に瀑音が聞こえているので、降りれそうなポイントを探すことになる。
道路から下に見えるおおきり
事前の情報では「道路からは見えない」ということだったが、藪化していない時期ならば目視できるようだ。
付近を見回した結果、どうやらカーブミラーより2~3m上流側から斜面を降りるのが一番簡単そうである。
意を決して斜面を下りることにする。
不法に投棄されたゴミが斜面に散乱している。
実に嘆かわしいことである。
降りていく途中で右手に見えてくるおおきり
足元が確認しやすいので、割と簡単に下まで降りることが出来た。
周囲が藪になると、下の斜面の様子がわかりにくいので、安全を第一に考えたら降りるのをためらうだろう。
おおきり
総落差は3~5mほどか。三条に流れ落ち、下部はなめらになっている。
縦アングルで。
日南町にはいくつか滝があり、案内看板があったりするのだが、この滝はなぜかあまり知られていない。
私も知ってはいたが、今回初めて全容を見ることができた。
今度は高速シャッターで。
大きな丸太が引っ掛かっているのがわかる。
倒木に当たった水が飛沫となって飛散する。
次の大雨で増水する時まで、この倒木はここにあるだろう。
二段目は小さい。
二段目には横切るように倒木がある。
八重滝の八汐滝をスケールダウンさせたような滝姿である。
最後に全景を撮る
名残惜しいが、斜面を登って車の所に戻ることにする。
御来光の滝と違って、1分以内にカーブミラーに復帰出来る。
ちなみにおおきりという名の由来は、ヤマメなどの魚がこれより上流に上れないから・・・だそうな。
久々に滝見の醍醐味を味わったような印象であった。