この日の目的は、かねてからの予定通り、久しぶりに県北への紅葉見物。
割と早い段階から日時の予定してはいたのだが、ここにきて急に冷え込みがきつくなったせいか、先般の石鎚同様に紅葉の見頃は既に「過ぎ去りし過去」の様相を呈してきた。
自然の成すことを前にしては、私の休日の都合など入り込む余地はないのだ。
立烏帽子駐車場
この時点では、青空も見える「いいコンディション」。
立烏帽子山の木々が空しく落葉している様子がここからでも明らかにわかる。
ともあれ「色褪せた紅葉」を見に登山道を進むとしよう。
落ち葉の積もった登山道を吹き付ける風は、実際寒い。
紅葉が終わった山は、早くも駈足で冬が訪れようとしている風情。
山の冬の訪れの速さは、下界とはやはり違うのだ。
数少ない色ずいている葉を見つけては、悪あがきに無理矢理写す。
ここ数日の冷え込みで、中国山地は一気に秋から冬にシフトチェンジしてしまったらしい。
ブナは色褪せどころか、すっかり落葉。
立烏帽子山。標高1,299mの比婆山連峰最高峰。
池の段
池の段山頂に着いた頃、空が急に怪しくなる。
島根県側から厚い雲が瞬く間に押し寄せ、視界を奪っていく。
あっという間に、立烏帽子山が視界から消え、小雨が落ちてきはじめる。
四方の視界が急速に失われて行く。
雨が本降りになるのは時間の問題。
もはや長居は無用。撤退である。
駐車場まで大急ぎで戻り、車に乗り込むや、完全な雨天に天気は移行。
道の駅「奥出雲おろちループ」
この辺りのモミジは紅葉見頃。
折角なので「延命水」をゲットしておく。
三段式スイッチバックで有名な出雲坂根駅
平日は三往復しか列車が来ないらしい
今回は紅葉も終わってたし、雨も降るしで、良い山行にならなかった。
なかなかタイミングを合わすのは難しいものである。
来年に期待したい。