この日は鷹ノ巣山・カンノ木山に行こうと思い立って、午後から福富の県央の森公園に出かける。
途中375号線沿いのコンビニに入り、ミネラルウォーターを購入。
ところが、いざ現地に着いてみるや猛烈な雨。
そんなにムキになったように降らんでも・・・と言いたくなるような極端な降り方にやむなく撤収。
行先を曽場ヶ城山に変更する。
八本松駅前から県道67号を進み、西条バイパスの高架を過ぎてすぐ、右手への八本松ポンプ場への坂道を進む。この分岐は通過してしまいがちなので注意されたい(2回も通過した経験者は語る・・・(✧≖‿ゝ≖))
ポンプ場を過ぎた先に曽場ヶ城山への登山口があるのを見送って、少し先の数台駐車可能なスペースに車を置く。
登山開始。デジカメ時刻14:54。
何を隠そう、私はこの曾場ヶ城山に登るのは今回が初めてなのだ(近所なのに・・・)。
前日の雨でジメジメとぬかるんだ山道を進んで行く。
道は次第に森の中の細い道に変わっていく。
戦没者供養塔への分岐。
西条バイパスが間近なのか、往来する自動車の走行音が良く聞こえる。
登山道は次第に勾配を増してきて、やがて三の丸跡に着く。
三の丸跡。デジカメ時刻15:34。
この辺りから稜線に沿って進む形になる。
曽場ヶ城は、戦国時代に尼子氏の攻撃による鏡山城落城を受け、大内氏によって新たな対抗拠点として構築されたとされ、築城時期は16世紀前半の話になるのだそうな。
ここで私は折角コンビニで調達していたミネラルウォーターを車に忘れていることに気付く。
梅雨時の蒸し暑い中致命的だが、取りに行く気にはもうなれない。
縦走していく感じでアップダウンしながら稜線沿いを進むのだ。
二の丸跡を過ぎると矢竹のトンネルが現れる。
矢竹のトンネル。
有事(つまりは敵の攻撃を受け籠城戦となる)の際に矢を調達するべく植えられたものらしい。
数百年の時の流れを経ても、城跡の名残の竹が今も残っている。
本丸跡。デジカメ時刻15:55。
ここまでで1時間を要した。
実はもっと簡単に登れると甘く見ていたのだが・・・
本丸からの東広島市街。
曽場ヶ城山は、思ったほど展望の良い山ではなく、本丸から東に見える西条市街と午の段付近からの八本松市街が良く見える程度か。
広島大学(中央)。
右寄りの大きな建物は福山通運㈱東広島支店のターミナル倉庫。
山頂到着。デジカメ時刻16:20。
山頂からの展望は残念ながらあまり宜しくない。
木々の間から八本松の市街が見える程度。
県央の森は大変な雨だったが、晴間ものぞくこちらは蒸し暑い。飲み物を持っていないと余計に喉が渇く。
少し休憩して16:25頃から下山にかかる。
午の段付近からの展望。
JR八本松駅(中央)付近が良く見える。
中央後方に虚空蔵山。
冬場に来ればもっと展望を楽しめる山なのかもしれない。
登山口に戻る。デジカメ時刻17:10。
車に戻るやミネラルウォーターを一気に半分飲む。既に冷たくなくなっているが、ベリーサースティーな状況下ではそんなことは関係ない。
もし冷えた生ビールだったら・・・まさに至高の美味さになるシチュエーションだろう。
全工程で2時間15分。
虚空蔵山ほどの手軽さはないが、稜線上を登ったり下ったりと面白い山だった。
事前に得たネット情報では展望の良い山ということだったが、私の印象としては、今のような暑い時期だと展望のあまり良くない山と言わざるを得ない。
寒い時期の登山に向いている山なのかもしれない。