祖谷渓

この日は1泊旅行で家族で四国に出かけた。
天気があまり良くなさそうな気配だが、ついでに私の我儘の滝見も少しはできそうなので楽しみである。

朝6:00過ぎに我が家を出発。
しまなみ海道経由で四国に渡り、西条・新居浜を素通りしながら松山自動車道を東進、川之江から徳島自動車道に入る。
井川池田インターで高速を出て、国道32号線を吉野川左岸沿いに南下していく。

大歩危。デジカメ時刻 10:21。
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下流の小歩危と並んで、吉野川本流にある渓谷。
周囲の山地形成と並行して、吉野川が流路を維持しようと下方浸食を繰り返したことによって渓谷が形成された(地質学的には先行谷というそうな)。

吉野川の美しい水の流れ
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少し上流に早明浦ダムがあるのだが、とても綺麗な水をたたえて吉野川は流れていく。

JR土讃線・大歩危駅付近から大歩危橋を右岸に渡り、県道45号線を祖谷に向かって進んで行く。
祖谷トンネルを抜け、カーブの連続する急坂を下って祖谷川を渡ると県道32号線につき当たり、ここを右折。
祖谷川沿いに上流方向に向かって県道32号線を進む。

深い祖谷川の谷。まさに隔絶された深山幽谷の雰囲気。
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はるか眼下に見える、澄みきったエメラルドグリーンの祖谷川の水が美しい。

観光施設・かずら橋夢舞台に到着。デジカメ時刻11:55。
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駐車料金500円を払って入場。
ここから徒歩で、かずら橋に向かって行く。歩く距離自体はさほどない。

祖谷のかずら橋。デジカメ時刻12:05。
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ここまで我が家から走行時間にして4時間以上を要した。
愛媛の東予や中予と違って、やはり徳島は広島からは遠いのだ。

ある人はへっぴリ腰、ある人は蟹のような横歩きで怖々と渡っていく・・・
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「怖くない」と豪語する人がいるなら、大半は嘘つきである。人間の本能に対して正直ならば、普通は怖いし、そうあるべき。

右岸側にある渡り口。通行料金500円。
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故あって橋の上の写真は省略(・з・)

左岸側の出口。かずら橋は一方通行なのだ。
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板の隙間から下に見える谷底がこれまた深いから、余計に怖く感じるので、高所恐怖症の方は、まず渡ることはできないでしょうな。

かずら橋から、さらに50mほど左岸上流側に歩いて行く。
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この先に、祖谷川左岸に流れ落ちる琵琶の滝がある。

琵琶の滝。
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端正な直下型の滝で、落差50mあるそうな。

滝壺
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滝壺の淵は透明度の高い水をたたえている。

淵から溢れ出た水は、祖谷川に流れ込んでいく。
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この祖谷川の水はどうだ。凄い綺麗だ。

琵琶の滝は横アングルで撮影しづらい。
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なぜなら、向かって左手の建物が一緒に構図に入ってしまうのだ。

左手すぐ隣にあるのは「滝美」という食事処。
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大雨で滝の水が大幅に増水したら大変だろうな・・・と思ってしまうくらい滝のそばに「滝美」はある。

帰り際最後に1枚。
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ついでに滝が見れて良かった。

車に戻って、県道32号線を小便小僧に行く為、下流側に向かって進む。
県道45号線との交差点を過ぎると、断崖絶壁に沿った道は時折離合不能な狭さの険道32号線と化す。

交差点から約5km進むと祖谷渓温泉の一軒宿があり、小便小僧は本当にあるのかしら?と不安に駆られながらさらに進むと、道路左手に小便小僧が見えてくる。

小便小僧。デジカメ時刻13:27。
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崖下まで高低差200mの断崖絶壁に立っている、祖谷渓の有名なオブジェ。

このように、小便小僧の立っている下は、もの凄い断崖になっている。
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ここで一つアクシデント発生。
カメラの先端が柵に接触した際に、レンズキャップが外れて飛び、断崖に吸い込まれてしまった。
とても柵を跨いで探しに行けるような場所ではない(確実に死にます・・・)ので、キャップは買えば数百円で済むもの。諦める他ない。

最後のアクシデントはさておき、祖谷渓は紅葉の時期に来れば素晴らしいでしょうが、秘境といわれる所だけに道路が混雑すると大変でしょうな。

桂浜に行く