昨年一度、窓ヶ山に行こうとして家を出たはいいが、天候が悪化した為に、高速を走っている途中で龍頭山に行き先変更したことがある。
2018年最初の山行は、あの時行きそびれた窓ヶ山に行ってみよう。
広島の運転免許センターに行き、時間を持て余して駐車場から西の方をボーっと眺めていると見える山で、窓ヶ山と認識しているか否かは別にして、更新の時に”違反者講習”に該当しているような方なら、高速道路の後方に上写真のような雄姿を見ている人も多いに違いない。
高速で”広島西風新都インター”まで行き、県道71号線を進んで”憩いの森”を目指して進む。
もう少し道路が整備された広い道ならば、もっと人が”憩う森”になるだろうに・・・などと考えながら細い道を走っていると憩いの森に着いた。
昼過ぎには下山してくるスピーディーな登山予定なので、ペットボトルのお茶と軽い食糧。あとはカメラを持ち登山を開始する。
窓ヶ山は、東峰と西峰の2つの峰を持ち、2つの峰の間にキレット(鞍部)がある。
キレット=窓から、山名の由来となっているとのこと。
中央登山道を行く。
最高気温が30℃近くなるような天気予報だったが、山は涼しい。
ちなみに13年前、窓ヶ山に登っているが、あの時は憩いの森への道路が崩落か何かで通行止めになっていたし、県道71号線がいわゆる”険道”だった。
東屋通過。デジカメ時刻10:58
ここから山頂まで900mあまり。
展望岩到着。デジカメ時刻11:10
展望岩には先着の初老の男性が1人。
この方、西峰の山頂付近までちょくちょく出会ったが、なかなかの健脚の持ち主。
ギザギザした厳島(宮島)の稜線が見える。
右手前は極楽寺山へと続く稜線。
双眼鏡があれば、朱の大鳥居が見えるかもしれないが、肉眼では無理だろう。
カシミールで補足します。
方角的には、厳島後方に周防大島がある。
江田島・西能見島方向。
広島湾の島々が春霞のなかに見えています。
こちらもカシミールを
左後方は愛媛県の山々。
余程コンディションの良い日でなければ、石墨山などは見ることはできないだろう。
カシミールを。
市街の後方に見えているのは安芸区~呉市の山々。
窓ヶ山東峰到着。デジカメ時刻11:24
東峰には中高年のグループが先着していて昼食の最中。
東峰は西峰より標高が低いが、周囲の眺めはこちらの方が勝っていて、ここでランチタイムとする登山者も多いことだろう。
ここでの眺めは、前出の展望岩からと重複する景観である為、ここでは割愛させていただく。
東峰からの西峰。
双耳峰である窓ヶ山の最高所は西峰山頂にある。
東峰から西峰までは400mの距離。
途中鎖場を経由しながらキレットと呼ばれる鞍部に下って、再び登り返す行程がある。
巨岩がむき出しの箇所が随所にある。
崩落して落下しないのが不思議に思えてしまうような岩鋒がある。
眼前にせまる西峰。
キレットの底まで下ると、そこは涼しい風が吹き抜けてとても気持ちが良い。
海からの風の通り道になっているかのようだ。
おんな岩への道標。
岩の名前の由来は不明だが、従って進むと展望のよい岩場がある。
魚切ダム
おんな岩から眼下にダムとダム湖が見える。
おんな岩からの展望も素晴らしいものがあるが、内容的に展望岩と重複する為に、ここも割愛させていただく。
ピンクっぽいのも一つ。
10何年前に登った時は確か9月頃で、目ぼしい花は見かけなかった記憶がある。
窓ヶ山西峰到着。デジカメ時刻11:59
私が西峰に到着した直後、反対側から夫婦と思われる登山者が登ってきて、私に中央登山道の状況を尋ね、自分たちの通って来た登山道が、草や藪でひどかったとこぼしていた。
広島近郊で割と登山者も多く、整備が行きとどいた山という印象だが、ルートが沢山あるので、中には荒れたルートもあるのだろう。
山頂の雰囲気と、イワカガミの鑑賞を終えると引き返す。
登って来たルートをそのまま引き返すしかないので、またキレットまで下り、東峰に戻ることにする。
再び東峰に戻る。デジカメ時刻12:26
吹く風が心地よい。
ペットボトルに残った水を一気に飲み干して、下りにとりかかる。